皆さんは自分が上司となって部下に指示を出す時、
どのようなことを意識しているでしょうか?
また、どのようなことに気を付けているでしょうか?
この記事では、これまでの私自身の経験と、経験から考えた事を
書いていきたいと思います。
言われたことしかやらない人
私の職場は、観光シーズンの夏~秋にかけて
多くのアルバイトの方が入社してきます。
中には前年と同じ顔・・・という場合もありますが
ほとんどは新しい人が入ってきます。
年齢層はピンキリで、学生の方や、定年を迎えた方もいます。
そうすると、年齢や経歴、体格や性格も皆違うため
- 言われたこと+αをやるAさん
- 言われたことしかやらないBさん
このような人が必ずと言って良いほどいます。
以前、アルバイトの方複数名に同時に指示を出したのですが
その時に1名だけ「言われたことしかやらないBさん」タイプの人がいました。
(以下Bさんとします)
他の人は、指示された作業が終わったら、他にやることはないかを
自身で探したり、私に何かやることはないか聞いてきたりしたのですが
Bさんは指示した作業が終わったら、毎回他の人が作業しているのをボーッと
眺めていました。
Bさんは20代と若く、体力的にも十分元気だったので、当時の私は
「他の人は積極的に動いているのに、彼は何故動かないのだろう?
周りが動いていたら、自分も動くのが普通ではないか?」
と感じていました。
異なる指示の出し方
ある時、当時アルバイトのリーダー的存在だった方(以下リーダー)がBさん含めた複数人に指示を出していました。
その時、リーダーのBさんに対する指示の出し方が、他の方に対する指示の出し方と異なっていることに気が付きました。
他の方へは、作業前に指示を出すだけでしたが、Bさんに対しては
作業が終わるたびに新たに指示を出していたのです。
私はリーダーに「いちいち指示を出しているのですか?」と聞きました。
リーダーは
「一度に指示されるのは苦手みたいだから、一つずつ指示をだすようにしているんだ」
と言いました。
私はBさんが「一度に指示されることが苦手」等とは
少しも考えたことはありませんでした。
後日、私がBさんに指示を出す時、Bさんの作業が終わるタイミングで
次の指示を出すようにしてみました。
そうすると、今まで作業後はボーッとしていたBさんが
テキパキと動いてくれるようになりました。
Bさんに話を聞いたところ
「自分から人に聞きに行くのが苦手で、作業後はどうすれば良いかわからなかった」
とのことでした。
まとめ:指示の出し方
以上は一例ですが、人は皆性格や体格、考え方や感じ方が異なっていて
複数名に対して同じ指示を与える場合でも
- 一度に指示を与えるのか
- 一つずつ指示を分けて与えるのか
これらを相手によって使い分けることで、作業効率が大きく変わるということを
痛感しました。
「1人1人に、そんなこと考えてられないし面倒くさい」と思うかもしれませんが
「やらなければならない重要なこと」だと私は感じます。
相手がどういう性格で、どんな考えを持っているのか。
それを知るには、やはり「コミュニケーション」が重要です。
些細な事でも「コミュニケーション」を取る努力をする。
これは部下に限らず、どんな相手に対しても重要な事であると思います。
部下が指示を聞いてくれない、または思った通りに動いてくれない
と感じているのであれば
一度自分自身の指示の出し方について振り返ってみる
ことを実践してみてはいかがでしょうか。
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